「幸村殿、艶にて候」２・３ 秋月こお

　だいぶ間があきましたが続き。
　とにかくフェロモンで周りの男どもを惑わす魔性の幸村ｗ

　とりあえず２巻で無事に景勝と両思いになり、３巻以降は言い寄る男どもを惑わしつつ、ときにちょっと味見程度のことも許しつつ、「本命は景勝様だから☆」で袖にしていく展開のようですな。
　おしゃぶりさせてもらってお預けの佐助も大概気の毒だ(；´Д｀)
　「別に景勝とできてたって構わないしー」と嘯いてた才三も、本気モードで惚れちゃったみたいですしｗ
　そういやこの二人のじゃれあいというか才三の標的が幸村から佐助に移りつつあるようですが、最終的にこの二人くっつけるんだろうか。

　ただまあ、主人公モテモテはいいんだけど、なんか、「行間から立ち上るキャラの魅力」ってのが感じられなくてちょっと生ぬるい気分になるんだよなあ。やたらと地の文やら佐助あたりのモノローグで「素晴らしい」とか「人としての心栄えが云々」とか書かないでエピソードで語って欲しいと思うんだぜ。好きになる過程とかもそう。数式じゃないんだから全部並べてこれでそれでああなったから好き、みたいのをクドクド全部書き出されると興ざめするって言うかー。幸村一人ならまだ、そういう理屈っぽい奴って個性かな、とも補完するけど、才三とかもだからなあ。
　あと、おきつの取ってつけたような薩摩弁も微妙ｗｗｗ；　方言の扱いは難しいとは思うけどね。

　あと、妙に時代劇がかった部分と、現代ラノベがかった部分が乖離しててなんだかなー、と思うところも。雑誌的にフレブラあたりの路線狙ってるのかなとも思うんだけど…。なんか無理をしているように見える。
　まあ、この作者、昔ッから三人称の文は一人称のに比べて微妙だったからなあ。
　
　といいつつ続きも読むｗ　
　大絶賛ではないがそれなりに楽しんでますよｗ