「コルセーア 上下」 水壬楓子

　設定とかあらすじで面白そうだなと思うとこの人の本ってことがわりと多い。

　異世界の海賊モノという事でちょっと買ってみました。
　主人公（受）は人目を引く色素薄い美形で盲目で稀代の暗殺者。その辺の目の見える相手よりよっぽど腕っ節は強いが、むしろその腕前を疎んじている。親に捨てられ、暗殺組織でカラダのほうも美味しく仕込まれ済み。さらにそんな不幸極まりない境遇の主人公を唯一心から愛してくれた相手を標的として自分の手で殺さなくてはならなかった。
　ざっと並べただけでもすげー設定てんこ盛り(；´∀｀)　まあこのくらいチートだといっそ清々しい。
　で、この受けが自分生きてていいのかー、とか愛される資格がーとか後ろ向きに生きてるとこを攻めががっつり口説いて、最後はめでたしめでたしになる話。エロもがっつりでご馳走様でした。
　受けの設定のキラキラぶりに、攻めのほうはイマイチ印象がかすんでしまったような(；・∀・)　不器用な感じながら優しいしいい男なんだけど
ね。
　全体的にＢＬっちゅーよりはＪＵＮＥと言いたいような趣の話でした。
　欲を言えば、お兄様との愛憎劇をもう少し見たかったかなあ。


　それにしても主人公カプの名前は語呂があんましよくないなー。読んでるうちに慣れたけど。
　友人にＣＤもオススメされたので聞いてみます。…いっぱいあるなｗ；